1. HOME > 
  2. ギターレーダー工房/工場見学ツアー「ティーズギター」編
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Special Contents

Regular Contents

ギターレーダー工房/工場見学ツアー「ティーズギター」編

編集部が制作現場に潜入!ギターレーダー工房 / 工場見学ツアー!第3回:ティーズギター(TsGuitar)

*

今回の工場見学ツアーでは、長野県塩尻市に本拠を構える国内有数のハイエンドギターメーカー「ティーズギター」を取り上げよう!ティーズギターではオーダーメイドを中心に展開している\オリジナルブランド「T’s」の製造のほか、XoticをはじめとするOEM製造も盛んに行なっている。普段なかなか見ることのできない製造過程はもちろんのこと、代表の高橋氏のインタビューも必見だ! 取材:編集部

*

「ティーズギターでのギター製作」

ティーズギターでは、シーズニングから切削、組み込みや塗装、アッセンブリといった複数の作業を1人で担当しているのが特徴だ。またオーダー品や高級品など、異なるスペックの楽器を製作しているため、スタッフにはそれに対応しうる幅広い技術と知識が求められる。ここでは、すべての作業工程のうち、シーズニング、ボディおよびネックの加工、アッセンブリにスポットを当てて紹介しよう。

シーズニングルーム

*

材を環境に慣らし、加工時や加工後の狂いを少なくする行程。それぞれの材には仕入れ先や入荷年月日、重量が記されており(重量はボディ材のみ)、ストックされている大量の材から製作するギターに合わせて最適なマテリアルが選択される。なおオーダーの際にあらかじめ伝えておけば重量に関する要望も聞いてくれるとのこと。ボディのトップに使用されるAAAAグレードのキルテッドメイプルやフレイムメイプルが豊富に取り揃えられており、オーダーをする際に直接材を選びにくる人もいるのだとか。

ネックの切削・加工

* *

接着されたネックと指板はネック整形〜ナット部加工〜指板加工〜ヘッド裏整形といった具合に各部分を専用の機械で切削、整形される(実際にはもっと細かい作業工程も存在する)。ナット加工にはNCルーターが使われているが、精度を高めるため1本づつ作業が行なわれる。また、指板面を加工する際にはRに合わせて工具を付け替える。さらに、ヘッド付け根の整形にはユ二バーサルサンダーという機械が用いられている。このユ二バーサルサンダーは、通常のサンダーよりも切削の役割が強いのだが、手作業で行なわれているため熟練したスタッフが担当することになる。

ボディの切削・加工

* *
* *

2枚の板材を左右に貼り合わせた状態のボディ材を、ギター/ベースの形に削り出していく作業。大まかに切り出したのち、ジグ(型)を取り付けて整形していく。
カーブドトップボディはこのようにベルトサンダーを用いて表面のRを整え、指で触れて仕上がりをチェックする。ちなみに、サンダーには目の細かさや幅、布製や紙製といった素材など、様々な種類のものが用意されており、用途や工程の段階に応じて使い分けられている。なお、ボディの加工にあたってはCADで設計されたデータを機械に取り込んで行う。

塗装

*

ティーズギターでは一部の生産品を除いてギター、ベース、ウクレレなど自社工場内で塗装を行なっている。
動画はネックの塗装を行なっているところ。塗装は数回に分けて行なわれる。

アッセンブリ

* *

塗装工程がすべて終了したのち、ピックアップやコントロールなどの配線・パーツ取り付けが行なわれる。「長期間使っても断線などのトラブルが起こらない」というコンセプトのもと、細心の注意を払って作業は行なわれる。

* *

ナットの溝切りには0.05mm単位で計測できる専用の工具を使い、ベストな高さに調整していく(ちなみに平均的なコピー用紙の厚さが約0.15mm)。演奏性やチューニングに大きく関わってくる大事な作業だ。

オリジナルモデルの紹介

*

モデル名:DST-Classic24

スタンダードなシェイプを元に取り回しの良いディンキーサイズを基本とし、選りすぐりの材から創り出されるハイクオリティ、プレイヤビリティに優れたギター「DST Classic」の24フレット仕様。

SPEC

ネック: Maple
指 板: Maple 24F、 ジェスカーフレット
ボディ: Exotic-Flame(Drop Top)/Ash(Back)
ペ グ: Gotoh SG-HAPM
ブリッジ: GE1996T
ピックアップ: T's Pickup DH-250n/DS-592/DH-250b
税込定価
¥365,400(ギグバッグ付属)※消費税5%
*

モデル名:Arc-STD

ティーズギターのオリジナルモデル「Arc」シリーズ。メイプルトップ/マホガニーバックのセットネック構造から太く艶やかなサウンドを作り出す。

SPEC

ネック: Mahogany
指 板: Ebony 22F、ジェスカーフレット
ボディ: FlameMaple(Top)/Mahogany(Back)、チェンバードボディ
ペ グ: Gotoh SG-MG
ブリッジ: Wilkinson VS-100N
ピックアップ: T's Humbucker DH-250x2
税込定価
¥399,000(ハードケース付属)※消費税5%

編集後記

ギター工場見学ツアー第3回、「ティーズギター編」は楽しんでもらえただろうか。様々なオーダーを受け付けているティーズギターでは1本ごとに求められるサウンドの方向性が異なってくるため、スタッフ同士の意思疎通が重要とのこと。そのためネックの加工ひとつとってもミュニケーションを取りながら行なわれているのだが、このような工場は国内でも珍しいのではないだろうか。ティーズギターの製品を全国の楽器店で見かけたらぜひ手に取って試してほしい。きっと品質の高さが感じてもらえるはずだ。なおティーズギターのスタッフの間では現在剣玉がひそかなブームだそうで、昼休みには剣玉をプレイしている姿もちらほら目撃された。

*
TsGuitars

有限会社 ティーズギター
〒399-0702 長野県塩尻市広丘野村1871-1
ホームページ http://www.guitar-shop.co.jp/

要チェック!エレキギター

DR-44WL

Band in a box

オープンスタジオ

Grec

SHARAさん

GEN2

楽器店を探す


楽器.comの新着楽器